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臨整外・34巻2号・135〜141・1999年2月
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Key words: 臨整外 34:135〜141, 1999. |
| 人工膝関節のデザインと膝屈曲角度 |

| 一般的にTKRにより術後、膝関節がどの程度屈曲可能となるかということが問題となる。結論から述べると、われわれの過去の成績をみると、術後の関節可動域、とくに屈曲角度は術前のそれと相関するということである。図6はMark II、Mark IIIでのわれわれのデータであるが、人工膝関節手術を行った際、術後の屈曲角度は術前の屈曲角度に相関することがわかる。すなわち、術前に手術のタイミングが遅れ症状が重くなり、関節可動域が減少している症例や、種々の高度の関節破壊より関節可動域が減少している症例では、術後も比較的屈曲角度が悪かったという結果であった。しかし、逆に術前に関節可動域の良好な症例では、術後にも、十分に良好な関節可動域が得られると考えてよかろう。 | * |
このことは、TKR手術のタイミングを考える上でも、術後により良い成績を上げるための重要な点であるといえる。 一方、人工膝関節のデザインによる屈曲角度の差はどうであろうか。図7は、Mark IIIとNew typeの関節摺動面でのデザインの差とP-F関節の関係をみたものである。1997年より新しく開発使用してるNew typeでは大腿骨部品の前面の形状をゆるやかな曲面に変更することにより、屈曲時に大腿骨の運動中心から膝蓋骨の関節面までの距離が減少し、膝蓋骨の動きをスムーズにさせるデザインとした。このことは膝屈曲の際、膝伸展筋群に対する緊張の緩和にも役立ち、屈曲角度を増やす一つの要因となっていると考えられる。 |

| ちなみに、図8はMark II、Mark III、New typeの3機種における、TKR後の退院時(平均術後2カ月)の膝屈曲角度をみたものであるが、 | * | New typeでの屈曲角度は著しく向上しており、デザイン変更による屈曲角度の増加という効果がでていることが判明した。 |
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松山赤十字病院リウマチセンター