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”リウマチ”の語源は、ギリシャ語の”rheuma”に由来しています。この言葉は”流れ”という意味です。ヒポクラテスの考えによると、脳からフレグマ(Phlegma)と呼ばれる粘液が身体の各部に流れてさまざまな病気が起こるとされていました。
ギリシャ時代からすでに今日の痛風、リウマチ熱、強直性脊椎炎にあたる病気があったことを窺わせる記述が残っています。古代エジプトの人骨の調査から、強直性脊炎、痛風、変形性関節症が4000年前から存在していたことが確認されています。しかし今日のRAに罹患している人骨は中世になるまで発見されていません。
リウマチという言葉を関節疾患と結びつけたのは、フランス人のGuillaume Baillou(1558-1616年)です。筋肉や関節に移動性の疼痛を示す疾患群をリウマチと呼びました。しかし、このリウマチもこれまでの痛風と同様に、関節炎とほぼ同じ意味で使用されており、種々の疾患が含まれていました。この漠然とした疾患群から特定の疾患を区別しはじめたのが、Thomas
Sydenham(1624-1689年)といわれています。そして、この”リウマチ”を今日用いているリウマチ性疾患と同義語として記述したのが、William
Heberden(1710-1801年)です。
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痛風、リウマチ熱、慢性関節リウマチ(RA)、変形性関節症(OA)を臨床的にはっきりと区別して記載したのは、Jean-Martin
Charcot(1825-1893年)で、今日用いている慢性関節リウマチ(Rheumatoid Arthritis;RA)という言葉をつくったのはAlfred
B.Garrod(1819-1909年)です。
19世紀から20世紀にかけてリウマチ疾患についての病理学的・病因的研究が盛んになってきました。1942年に、Paul
Klemperer(1887-1945年)が、リウマチ熱とRAが全身性エリトマトーデス(SLE)、強皮症、皮膚筋炎(多発性筋炎)および結節性多発動脈炎との間に病理学的に共通する病理学所見(フィブリノイド変性)があることに気づき、これらを1つグループにまとめて膠原病と命名しました。リウマトイド因子、LE細胞現象、各種の自己抗体の発見は、リウマチ性疾患の診断のみならず、病因を研究するうえでも大きな活力となり、膠原病を自己免疫疾患としてとらえるようになってきました。
現代では、生化学、免疫学さらに分子生物学の手法をとり入れて、病因、病態、診断、治療の研究がなされており、遺伝子レベルで病因が解明されつつあります。
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