人工関節手術について

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  • 関節はどのような働きをしているか?
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  • 人工関節手術に関する7つの質問
  • 人工関節手術を受ける前の準備
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  • 人工膝関節形成術

    人工膝関節形成術

     現在の人工膝関節は、世界的には約30年前から開発され、使われるようになりました。30年前には、世界的にも安心した人工膝関節はなかった時代ですが、その頃から私たちも独自に人工膝関節の研究を行い、現在のような表面置換型の人工膝関節が開発されてきたわけです。

     その後も何回かの改良が行われ、現在の人工膝関節は、図1のように大腿骨側にコバルト・クローム合金製の部品、脛骨側と膝蓋骨側にはプラスチック(超高分子ポリエチレン)製の部品を組み合わせて使うのが一般的です。

     人工関節の固定方法にはセメントを使う方法と使わない方法がありますが、どちらにも利点とそうでない点とがあると考えられています。膝関節の場合は、股関節と違って人工膝関節のデザインに工夫をすれば、セメントを使用しなくても人工膝関節を骨に固定することは十分に可能です。体内にはセメントなどなるべく余分なものは入れない、というのが私たちの人工関節に対する考え方の基本になっています。

     手術後の膝の動きは0・〜120・くらいに計算されています。

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    (図1:人工膝関節手術)

    児玉・山本式人工膝関節

    人工膝関節手術後

    この角度で日常生活には支障がないと思いますが、正座はできません。

     膝関節の場合、手術後の動きや歩行には、周囲の靭帯や筋肉の力にたよることが多いので、毎日の筋力の力にたよることが多いので、毎日の筋力訓練は欠かせないものです。

    人工股関節形成術

    (図2:人工股関節手術)

    チャンレー式人工股関節

    人工股関節手術後
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    人工股関節形成術

     人工股関節は、1960年代より英国のチャンレー先生などの研究と開発で広く世界に使われるようになりました。図2のように、現在使用されている人工股関節は骨盤側にはプラスチック(超高分子ポリエチレン)製の部品で、大腿骨側にはコバルト・クローム合金製の部品で入れ換える方法が主流です。いずれも、われわれは主としてセメント固定をする方法を採用しています。膝関節と違い、股関節ではやはり、セメントを用いる固定方法が一般的であるといえましょう。

     手術方法には大腿骨の大転子を切り離し、後でワイヤーを再固定する方法や、大転子を切り離さない方法など、種々あります。大転子部をワイヤーで固定した場合、まれに同部に痛みが残ることがあり、最近では大転子を切らない方法をとっています。

     手術後は90゜の屈曲が計算されていますが、合併症に脱臼の心配もあります。脱臼をおこさないためには、手術直後の外転枕を使っての肢位の固定と、その後の日常生活でも不自然な股関節の動きを避けることです。たとえば、″あぐらをかく″ような姿勢はよくないといえます。

    人工肘関節形成術

    人工肘関節形成術

     人工肘関節の歴史は膝や股関節にくらべると短いといえます。そのなかでも、私たちの開発したMRCH型人工肘関節は10数年の使用ですが、改良を加えて成績は安定してきました。人工肘関節は図3のように肘関節の上腕骨側にはコバルト・クローム合金製の部品を、尺骨側にはプラスチック(超高分子ポリエチレン)製の部品を関節面をけずって挿入します。また、橈骨の骨頭は切除します。いずれも、股関節同様にセメント固定をする方法を採用しています。

     手術後の動きは平均して20゜〜120゜くらいです。このことは肘をまっすぐには伸ばしにくいのですが、日常生活動作上重要な肘関節の屈曲が十分に得られるようになると考えています。上肢の場合、肘関節の機能回復だけは十分な上肢機能の改善がみられないことがあります。これは、特に肩関節の動きが悪い場合にみられます。

     肘の手術をする場合は、OTが中心になって、上肢全体の機能訓練を行います。特に、肩関節が90゜以上拳上できるように訓練しましょう。

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    (図3:人工肘関節手術)

    MRCH(松山赤十字病院)式人工肘関節

    人工肘関節手術後


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    松山赤十字病院リウマチセンター