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The Medical & Test Journal(別冊), 18 JAN 1999.
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| ラクトース欠損IgGのメカニズムと病態との関連 |
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山本(一)発症早期の患者さんでけっこうなのですが、ガラクトース欠損をしているIgGと、欠損していないIgGの割合は。 水落 ガラクトースを欠損しているIgGと欠損していないIgGを別々に定量したり、生化学的に分離することができませんので、その割合をだすことができませんが、IgGの糖鎖レベルで見ると、健常人で欠損している糖鎖と、していない糖鎖の比率は大体0.3ぐらいですが、患者さんでは、この値が1を超えます。 山本(一)なるほど。これは健常人にもあるのですか。 水落 健常人のIgGにもガラクトース欠損糖鎖は微量にあります。IgGの分子ごとに見るのは不可能ですから、トータルIgGの糖鎖全体で見ていきます。そういう比率で見ると、0.3程度なのです。 山本(純)0.3%。 |
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![]() 水落 いや、比率が0.3ということです。 山本(一)いままでなかった抗原性が出てくるというものでもないわけですね。健常人にもあるわけですからね。 水落 おそらく免疫学的にいうと、thresholdか何かあるのかもしれません。それを超えているということだとおもいます。 山本(一)わかりました。このような抗体が産生されるメカニズムと病態との関連の研究が面白いと思いますが、その他に何か早期リウマチで検査的にも注目すべきようなことは吉野谷先生ありますか。 |
| 自己抗体GP30の特徴 |
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吉野谷 そうですね。私はリウマトイド因子だけではなくて、いろいろなリウマチで出てくる自己抗体に注目しています。軟骨細胞の抗原でgp30に対する自己抗体があります。それがけっこうリウマチで特異性が高い。特異性だけだったら、ほとんど100%近いのですけれども、感度がちょっと低い。30%か40%ぐらいしかない。 あとはいわゆる一卵性双生児発症した片方にだけ出てくるという、抗Sa抗体というのがあります。胎盤や脾臓の抽出抗原と反応するのですが、一卵性双生児で発症例だけから出てくるというので、非常に注目を浴びています。陽性率は大体50%ぐらいです。ただ、specificityは非常に高い。 |
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一番皆さんが研究なさっているのは抗フィラグリン抗体とか、抗ケラチン抗体とかいう系統です。コラージェン関連のケラチンの自己抗体というのは昔から有名です。 そういったものはいくつかありますが、どれも感度がかなり低い。特異性だけ高い。いまのところ、完全に臨床で利用できるようなものはないし、自己抗体については悲観的な意見が強くて、基本的にはバイフェノミナであって、本当にRAで起こっているのは細胞性免疫のほうの異常だろうと考えられています。B細胞が出す自己抗体についてはバイフェノミナであるけれども、何か診断に役立つものがありはしないかというのが現状ではないでしょうか。 |
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吉野谷 もう一つ、疾患特異的な自己抗体を追求するという方向の他に、関節マーカーと呼ばれる検査の一群があります。コラージェン、軟骨マトリックス、プロテオグライアン、コラジェネースも含め、こういう関節マーカーのほうから関節炎を何とか診断しようという動きもあります。 一番早かったのはMMP-3なのですけれども、MMP-3のほうは厚生省に申請は出したのですけれども、いま却下されています。ストロメライシンというコラジェネースの1種を測定し、関節炎を発症すれば、血清中で上昇します。RA患者での陽性率は非常に高いのですが、なかなかそれをリウマチとの因果関係で学問的に説明するのが困難のようです。 ストロメライシンは非常に有望だと思っていますが、まだ保険で使えるとことまではなってないです。 |
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松山赤十字病院リウマチセンター